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一日一冊、本を食う

長年の積ん読本を読み切るブログ

【009】横森理香『ハッピー・コンプレックス』1993年

まえがき
みなさん、こんにちわ。私は、横森理香という『物書き』です。…
私こそが、小心者でかつ自意識過剰だったために、生まれてこのかたありとあらゆるコンプレックスに苛まれ、打ちひしがれてきた張本人なのだ!…(p.5)
でも、三年前にやっとこさ自分の本を出版することができ、晴れて堂々と「私は物書きです」って言えるようになって、あー、なんてバカバカしいことに苛まれてきたんだろう! って初めて自分のコンプレックスを笑う余裕ができた。
人間って、自分の存在意義を少しでも確立すれば、それまでの悩みや、こだわってたすべてのことは、どーだっていいことだったのねえー、と気づくのである。…
コンプレックスって、そこから抜け出せれば、なんて楽で清々しいもの。いま私は、この身をもって証明できる。心の傷や弱い部分は、自分のできる部分で補強すれば大丈夫だってこと。(まえがき p.6)


長年コンプレックスに苛まれ、スタイリッシュな生活だけを夢見て、自分が山梨県出身だということをひた隠しに隠してきた私は、いまやそんなことは恥であるどころか、『すんごいこと』だと思えるようになっていたのだ。
自分が恥であると思ってた過去が肯定できるようになって初めて、人はコンプレックスから解放されるのである。(p.23f.)

みんなにうとましく思われるカラスでも、鳥は、自由に空を飛べるよ。(p.7)

感慨ひとしお・ふたしお・みしお……(p.22)
感慨もひとしお・ふたしお・みしお……。(文庫版にあたってのあとがき p.194)

映画『ケープ・フィアー』
ロバート・デ・ニーロ扮するマックス・ケイティという哲学的犯罪者(p.22)

私は私が初めて自分で選んで住んだニューヨーク、十六丁目の六番街と五番街の間、エンポリオ・アルマーニとポール・スミスとバーニーズに囲まれたあそこが、どすこい、心のふるさとなのだ。
それぞれの心のふるさとは、自分が自分を一番好きでいられる場所だと、私は思ってる。(p.24f.)

はり・つや・こしのある髪の毛
気が強くて気が弱い、アンビバレンツな性格(p.26)