一日一冊、本を食う

長年の積ん読本を読み切るブログ

【020】中山治『「勝ち抜く大人」の勉強法』2001年

社会に流通するうそ、ごまかしや情報操作に引っかからない能力

  • これに引っかかる人=「ウブ系」
  • 引っかからない人=「したたか系」

社会に流通している知識情報は、同時にある意図の実現を目的に流される情報操作であることが多いのです。(p.3)

勉強というのは、同時にソフトなマインド・コントロールを受けることでもあるのです。
わがくにでは今なお勉強というと相も変わらず暗記一辺倒で、自ら進んで「だまされやすいバカ」の道を歩むことをすすめる勉強法が大はやりなのです。(p.4)

妻の中山登美江(p.4)

  • 東条英機式勉強法=丸暗記勉強法

そのルーツは明治の文明開化の時代に、欧米の学問を摂取して欧米に追いつくには「詰め込み勉強」が必要だと考えた初代文部大臣の森有礼に行き着きます。(p.11-12)
英米の指揮官は日本軍は兵士は優秀だが指揮官は正真正銘のバカだとあざ笑っていました。いくら失敗してもいつも同じパターンで攻めてくるので、完全に手の内を読まれていたからです。(p.13)

立志・苦学・出世-受験生の社会史 (講談社現代新書)

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立志・苦学・出世 受験生の社会史 (講談社学術文庫)

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  • 福沢諭吉式勉強法=批判的摂取

「西洋諸国の人民が今日の文明に達したるその源を尋ぬれば、疑の一点より出でざるものなし」(『学問のすゝめ』岩波文庫、一三四ページ)(p.12)
実際、欧米先進国は討論やリポートやシミュレーションや実験をする過程でいろいろ調べたり批判しあったりするなかで思考力、発想力を磨き、知識を蓄えてゆく勉強法が主流(p.14)

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)